「プロ」と「アマ」への納得:2000年10月号掲載分
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最終更新日:2014/05/14
霧島フォーラム「狂この頃」
音楽の秋・・・とかなんとか言いながら結局音楽ネタを書く今日この頃、今回はプロとアマの違いを考えてみたい。 仕事柄プロ・アマとも見る機会が多いが、一体何が違うのか?と言って「技術」と思ってる人は結構いると思う。しかし、必ずしもそうとは限らない。むしろ個人個人の技量だけをとれば、アマチュアのなかにもプロよりはるかにうまい人はいる。 そもそも、音楽に限らずプロ、つまりプロフェッショナルというのは、その作業によって報酬を得るか、そうでないかの違いだから要は「お客さん」が払った額に対して納得するかしないか、ということになる。では、その「納得」とは何か? 確かにテクニックもあるだろう。しかし、最も大きいのはまさにプロ意識、と言える部分だと思う。つまり、お客さんが家を出て、家に帰り着くまでの時間、その全てに対するプロデュースである。勿論100%管理はできないが、少なくとも会場での時間(開演から終演まで)を、いかに完璧に近づけるか、このあたりが最大の「差」である。しかし、この「差」は技術よりもはるかに簡単に埋められる部分であることに気づいてない人が多い。 つい先日もある路上ライブで3組程のアマバンドを見る機会があった。演奏そのものはよく練習していてなかなか良かったのだが、これじゃお金はおろか拍手さえもやれない、といった事項が2・3あった。 まず、挨拶や曲間の話。自分達が何という名前のグループで、どういう活動をしていて、どう頑張っているのか等、一切話さないのだ。当然間がもたないわけだが、その間バックは何をしているか、というと全く不必要な音を出したり、チューニングしたりしてるのだ。あげくの果てには曲順を相談したりしている。客にとって最もつまらないのがそれだ。 ある弾き語りのミュージシャンのライブを見ていた時、彼のギターの弦が切れてしまった。ところが彼はひとつも慌てることなく、アカペラでしかも歌詞もアドリブで歌いつづけ、弦を交換してしまった。その間約5分。彼はその5分の間、お客さんを退屈させたくなかったのだ。ミュージシャンにとって主人公は自分ではなくお客さんなのだ。これぞプロ!まさにプロ意識!と言わざるを得ない。 「どーせオレはアマチュアだし、自分が満足できればそれでいいんだから・・・」という輩もいよう。それならばチケットに金額をつけて売るべきでない。客は一円でも払う以上「プロ」として見るのだ。 完璧になることよりも完璧になろうという姿勢があればそれはひとつの「納得」につながるハズだ。
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