代替案を用意してから反対しよう。:2000年11月号掲載分

公開日: : 最終更新日:2014/05/14 霧島フォーラム「狂この頃」

先月号の特集「怒っている事」を読破した。少年犯罪、ゴミ、税金・・・と大体共通していて、共鳴はするのだが、困るのはその矛先だ。その怒りをどこにぶつけるべきか?たどってたどってたどってみると大体自分に降りかかってきちゃいそうだったりする。まず、少年犯罪。少年法を改正すべき、という意見が多かったが、はたしてそれで解決するだろうか?聞こえてくるニュースでは17才とか18・19、いわゆるハイ・ティーンが凶行に走ってるわけだが、その親はおそらく35~50前後ってことになる。やべ!俺も入ってるじゃん!勿論、責めるべきは当然本人ではあるが、そういう環境を作ったのは誰か?ってことになると我々ということになる。「三つ子の魂百まで」と言うがたしかに手の届くところにいる内は、人的環境と言えばせいぜい身内くらいだから、当然身内が悪い事教えるハズもない。これが学校に行きだすと先生、友達と人的環境は徐々に増えていく。さらに先輩、後輩そして物心付きだすとテレビ・雑誌での知識が助長していく。「くさったミカン」とはよく言ったもので、不思議と人間はまわりの人的環境に見事に染まっていく。これが思春期ならなおさらだ。自分も経験があるのでわかるのだが、もし、まわりに誰一人タバコを吸う人がいなかったらおそらく自分も吸ってない。もし、テレビ等のメディアが一切なかったら親に内緒でエロ本を読む事もなかっただろう。放任主義と言えば聞こえはいいが、子供は親の想像以上に沢山のしかも役に立たないことを覚えていく。遅かれ早かれ知識は入るから仕方ないが、大事なのは入った知識をどうとらえるか、これはやはり放任するわけにはいくまい。せめて人的環境には気をくばるべきだろう。できねーんだな、これが・・・・。嫌われたくねーもんだからね・・・。 続いて消費税。支払いは少ないにこしたこたぁねーから、わかるけど、反対だけして「こーすればいい」っつーいわゆる代替案を述べる人はまずいない。てゆーか代替案は無い。だから消費税で落ち着いてんだろーけどね。たしかに税金のムダ使いは事実あちこちにあるけど、例えばオンブズマン組織を介して意見を述べるまではしない。それに例えば道路工事にしたって政財癒着がある以上その類はなくなんねーし選挙だって土建屋さんが仕切ってんだしその土建屋さんとの付き合いも結局は自分達もやってるわけだし・・・。結局は消費税もそういうのがなくならない以上、必要ということになる。 それからゴミ問題。ゴミのモトである様々な製品、これも結局は自分達が作っているのだ。捨てる場所がないくらい増えたゴミ。もはやモラルだけではどうしようもなくなってきた。 とにかく、「怒っている人」は「怒られる人」でもある。そういうボクも含めて・・・。自分のことが精一杯、といういい訳をしてる内はなんにも変わんねーだろーなー・・・・・。

関連記事

no image

宮崎のミュージック・シーン:99年12月号掲載分

 2000年へのカウントダウンにも拍車がかかり、筆者の周囲もなにかとあわただしくなってきた。先月号の

記事を読む

no image

倫理のデフレ:2002年5月号掲載

さて、今月も東京シリーズである。西新宿にある柏木公園の桜は、異例のスピードで開花し、翌日の暴風雨で

記事を読む

no image

日本人が相手なら日本語だろっ!:2002年2月号掲載

  新年あけましておめでとうございます。といっても皆さんのお目にかかる頃は月末でしょうけど・・。何は

記事を読む

no image

米同時多発テロ:2001年11月号掲載分

 数え切れないほどのコラムが出回っている「同時多発テロ」。報復に疑問を唱える人も少なくないが、疑問の

記事を読む

no image

ミュージック万歳!!:99年7月号掲載分

 いやー、ジメジメした季節も終わりを告げ(たはず?)、いよいよ7の月!!ノストラダムスさん、ごめんな

記事を読む

no image

便利さか?住み易さか?:2002年3月号掲載

  例によってトーキョーにいる今日この頃。それにしても、価値観の違いは凄まじい。まず家電は恐ろしく安

記事を読む

no image

刺激と魅力:2002年7月号掲載分

  この号が出る頃にはワールドカップも決勝を終え、優勝国が決まっていることだろう(多分イタリアかなぁ

記事を読む

no image

景気と職業とロック:99年8月号掲載分

 いや~、これが出る頃にはすでに7の月も過ぎちゃってノスちゃん残念でした、というわけで、いよいよアタ

記事を読む

no image

職業創出だ!:2001年9月号掲載分

 この原稿を書いてる時点では選挙の前なので結果は知る由もないが、とにかく行政が「雇用創出」を叫びだし

記事を読む

no image

恥自慢:2001年12月号掲載分

 先日、ある深夜番組で、郷土の星そのまんま東氏がゲストとして出演していたので、興味深く見ていた。話題

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.


follow us in feedly
PAGE TOP ↑