椎名林檎:2000年6月号掲載分
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最終更新日:2014/05/14
霧島フォーラム「狂この頃」
さあ、梅雨ですね。じめじめじめじめじめ・・・・・。元気出していこう!今月は久しぶりにマジメにJPOPネタでいこうと思う。ここでいうJ―POPとは”J”、要するに日本人のボビュラーミュージックなので、コアもメタルもビジュアルも歌謡曲もR&Bもぜーんぶ入る。テーマは「椎名林檎」。別に特別ファンてわけじゃないんだけど、とにかくすごいアーティストであることはまちがいない事実だし、筆者(ひっしゃ)も音楽、てゆーかバンドをやる人間として、無視できない存在なのだ。我々を含め、全国、いや全世界に明日のスターを目指して頑張っている人たちはゴマンといるわけだけど、ただ技術を磨けばいいってわけでもないし、ただいい曲を作ればいいってわけでもない。やはりオリジナル曲を作るからには一人でも多くの人に聴いて欲しいのは皆同じ。でもうざいぐらい沢山ある中から自分の作品を聴いてもらうには、まず「知ってもらうこと」をしないと聴きたい人がいても、その人は聴くことができない。筆者も色んなアーティストを知っているが、その人たちはまさにプロフェッショナルと呼べるテクニックを持ち、曲も素晴らしいし、キャリアもある。しかし「知ってもらう」ことをしない、いやできない為に知名度がない。当然収入も少ない。音楽を追求する時、理想の環境(楽器や機材、スタジオ等)・理想のミュージシャン・理想のスタッフ・理想のプロモーションがなくてはならない。その時絶対に必要なのが資金と知名度だ。その「知ってもらう」為にみんな色んなことをやる。てっとりばやいのは、やはり売れてる路線をやるのが一番かもしれない。今で言えばやはりR&B、ビジュアル系、ヒップホップ系、インディーズならコア系、またはそれに加減乗除したもの、ということになるが、「椎名林檎」の曲を聴くと全くカテゴリーに収まっていない。Aikoにも同じ事がいえる。松任谷由美やサザンオールスターズのようにすでに世界を持ってるアーティストならともかく実績のない新人が、独自の路線でヒットチャートにランクされるというのは「ウレた」というより「当たった」としか言いようがない。ある種「かけ」に近いものだったはずだ。あるいはスゴイ仕掛け人がいたか。勿論、彼女の場合ビデオやジャケットにいわゆる「色仕掛け」があったのは事実だし、それによって彼女の存在を知り、そして「聴いてみよう」という気になり、その結果CDを購入しようという意欲に繋がったというのもあるだろう。しかし、大事なのは「聴いたきっかけ」ではなく「聴いた結果」である。彼女はうれた。おそらく今後「色仕掛け」がなくとも彼女は売れつづけるだろう。もう「きっかけ」を使う必要がないのだから。なんと言っても次の作品はどうだろう?と、期待をしてしまうアーティストはここ久しくいなかった。なのに「椎名林檎」は今ツアー後、休業するそうだ。これも一つの戦略だとしたら・・・。もうひとり時代を掴んでいるのが「つんく」。彼のファミリーの最近の曲は20年前のいわゆるディスコ・ソウル・ナンバー。我々の世代にとってはとても懐かしい作風だが、若い人にとっては新鮮に違いない。その時代のサイクルをうまく使う「つんく」氏はむしろミュージシャンというより、ビジネスマンとして才覚があったのかも知れない。いわゆる企画力だと思う。文化であるはずの音楽だが、これを職業として食っていくためにはもはや企画力無しではダメなのかもしれない。 企画力といえば、都城でも色んな企画に取り組んでいる人たちがいる。次号からそんな人たちにスポットをあててみたい。
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