提案書の解説

公開日: : 都城愛

先日の記事(市役所に提案してきました。)の解説を書きます。

そもそもなぜPRするのか。言うまでもなく経済効果ですね。観光客の誘致や地場産品の売上げ増加、そのためには知ってもらう必要があるわけです。

しかしこれは「どこでもやってること」であり当然の仕事です。ですが本年度、特に「3本柱」のひとつにかかげ、「“都城市”をこれまで以上に対外的にPR!」と宣言して専門部署を立ち上げたわけですから、成果を問われるのは必至なわけです。

破格のギャラで「紫舟」氏を起用し、賛否あったにもかかわらずロゴ製作を強行。今後どんな事業をやっていくのか、これはまさしく注目に値するわけですが、正直創設から5ヶ月、よくわからないのが現状です。

それでもできたロゴを活かしていくしかない、そんな状況にしびれを切らしたというわけで提案を決行しました。

さて、いざPR!なわけですが、まず「誰に?」という点からです。これは当然

・「都城」をまったく知らない人

・名前は知っていても場所や県をしらない人

・知ってるけど、どんな町かまでは知らない人

・行ったことくらいあるけど、どんな観光地があるかは知らない人

・特産品とか気候、環境、人柄、名物…等を知らない・・・

人たち、になるわけです。

つまり、地元民は完全に対象外(もっとも地元にいて地場産品や観光名所を知らない人もいるかも…)なわけです。

したがって、近いところでテレビCMを流したり、市内でのぼりや横断幕掲げたりするのは、まったくもって意味をなさないのです。

個人的には、例えば地球の真裏のサンパウロ市民が、「都城知ってるよ、でも名古屋ってのは知らないなぁ」くらいまでなれば、ひとまず大成功じゃないでしょうか?

とにかくまずはロゴを使って、国内の人に都城という地名を知ってもらうこと、から考えてみます。それにはとにかく露出しなければいけません。当然予算との兼ね合いもありますから、コストパフォーマンス、いわゆる費用対効果が重要です。

そこで、市内から市外へ行く車両を広告塔として活用してはどうか、というのが「ステッカー案」です。もちろん車両に限らないのですが、車のリアウィンドウは後続の車両搭乗者の目に触れます。欲を言えば大型トラックなどはさらに訴求効果が高いでしょう。

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その他に、バッグやスマホ、パソコンの背中など、とにかく人の目に触れるところに貼りまくってもらう必要があります。ただ配布するだけでは活きてこないですから。

そこで、

A.コレクター魂をくすぐること

B.剥がさざるを得ない理由作り

C.プレミアム感を持ってもらうこと

を考えました。まずコレクター魂(表現に多少の違和感はご愛嬌)です。10年ほど前に人気を博し、「へぇボタン」でお馴染みの「トリビアの泉」という番組で、5個集めると金の脳と交換できるという(チョコボールのおもちゃの缶詰プレゼントに似た)システムをパクり、コレクター魂を揺さぶるわけです。

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例として、白ステッカーの裏紙を7枚集めると「銀」ステッカーがもらえ、銀ステッカーの裏紙を5枚集めると「金」ステッカーがもらえる、としてみました。この場合、金ステッカーは、なんと白ステッカーを35枚も集めないといけないわけです。

さて、次にBの「剥がさざるを得ない理由作り」ですが、前述のように「裏紙」を集めて交換してもらうため、すでに剥がさざるを得なくなっていますが、実はこれには別な狙いがあります。

都城市はご承知のように海がありません。必然的にマリンスポーツもビーチパーティもできず、水族館や港、海辺のホテルもありません。観光資源が少ない分、非常にイベントの多い町です。イベントに頼っている、といっても言い過ぎではないでしょう。ところが、このイベント主催者同士の交流や情報共有がないため、同じ客層を狙ったイベントが被りやすい環境にあります。

例えば、年に20~30回程度しかないジャズコンサートが、同じ日に5つの会場で行われたりして、客の奪い合いになってしまったりするわけです。主婦層を狙ったマルシェや料理教室が重なったり、子供を対象にしたキャラクターショーと体験セミナーが重なったり…。

そこで、このステッカーの配布場所を「イベント会場」に限定します。イベント主催者が、ステッカー無料配布を客へのサービスとして活用しようとすれば、まず担当課へ申請し、所要枚数を預かります。担当課はイベント情報が集まるので、業態が被るようなら日程調整等のアドバイスができますし、ネットやFBで公開すれば宣伝にもなり集客に寄与できます。終了後には余剰分の返却と集客情報の報告を受け、イベントの実態調査ができ、傾向と対策の分析ができるというわけです。

主催者側にとっては、イベント集客に役立てられますしプラスに働くことは間違いありません。

さて、プレミアム感です(これも多少の違和感…)。金ステッカーを持っている人は、なんとイベント会場に35回も足を運んだ人ですから、「都城もりあげ大使」として表彰してもいいくらいです。さらに「金」を3枚集めたら、市長とツーショット写真撮りぃの、牛肉1kgくらいあげぇの、フェイスブックで紹介しぃ~の、とか・・・。

配布方法の別バージョンもいくつかあります。都城市はこれまで、かれこれ125名の「大使」を任命してきました。長友選手や猫ひろし氏もいます。125名の皆さんに例えば300枚ずつお渡しして配布をお願いしたとすると、長友選手の名前の入ったステッカーはまさに「プレミア」もんでしょうねぇ…あ、剥がしたくないだろね…。

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さらに、各都道府県には「県人会」等の組織がたくさんありますから、そこからの配布もいいでしょう。あるいは出張や観光で来ている宿泊客に対して、チェックアウト時にホテル側がお渡しするのもいいかも。さらに山之口、高崎等の高速道路SAでの配布、遠征でやって来たスポーツチームの皆さんや視察等に訪れた行政職員やビジネスマン、まぁ、挙げればキリないですが、大事なのは「無駄にありふれさせてはいかん」と思うのです。

「配布」には必ず「意義」があるべきです。

 

さて、しつこいようですが、貼った後にも仕掛けたいところです。例えばフェイスブック上のキャンペーンとして「貼ってもう一枚ゲット!」などと銘打ちます。車のリアウィンドウ等に貼ったところをご本人と一緒に写真を撮り、都城市のフェイスブックに投稿してもらいます。職員が確認したらステッカー(別なものでもいいけど)を送るわけです。

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スライド13

とまぁ、こんな感じです。

次回は別なPR戦略を書いてみます。

 

 

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