ボクたちは学校でウソを習ってきたんだよ。都シリーズ02
地域の氏族をイベントにしたところで、遠方からの観光客が来ることはありえるでしょうか。例えば我々が信州に行って「真田氏ゆかりの地」を探訪するでしょうか。小田原城を見ることはあっても北条氏の地碑を散策することがあるでしょうか。みやま市に行って「梅野家歴史資料館」を見に行きたいと、どれだけの人が思ってるのでしょうか。
ないです。誰も興味ないです。いや「誰も」は言いすぎでしょうが、いったいどれだけの人が九州の片隅の氏族の歴史資料館くんだりまで来て、経済効果に貢献するんでしょうか?
ではなぜ、都城市や観光協会はこんなにも「島津氏」に力を入れるのか、考えてみました。
歴史上の観光名所がないと格好がつかない。
箱物を作ることで、一部の有力者や建設業者の利益になる。
その後もなにかと(用地買収やイベント等)税金から誰かに利益を供与して貸しを作ったり借りを返せたりする。
経済効果(その成果を公表することはない)を謳うことで、内外に言い訳ができる。
・・・くらいでしょうか。
もっと言えば、信長や秀吉も大勢の人を殺してきているにも関わらず英雄扱いです。源氏も平氏も、蘇我氏も物部氏も、さらに言えばニニギやニギハヤヒだって「戦」ばかりしていたわけです。
「歴史」という単語を使い、文化や芸術だけに目を向ければ美しいのでしょうが、神の時代から「殺し合い」の歴史なのです。
そんなものを崇め、敬い、さも「偉人」かのように扱い、たいした観光収入にもならない施設を作り、税金を流し込み、罪のない人たちを呼んでは町興しの道具にする、ってのはいかがなものか、というわけです。
しかし、もし都城に、世界的に興味の持たれる歴史があったらどうでしょうか。
あるんです、実は。
日本の歴史は、そのほとんどがいわゆる「記紀」を元に語られます。言うまでもなく「日本書紀」と「古事記」ですが、ニニギの「天孫降臨」など、「神話の里」として語られていることに因んで、奇しくも宮崎県は一昨年「古事記編纂1300年記念事業」を展開し、これは平成32年まで続けられます。
「記紀」は、あくまで国内で編纂された歴史書なので、外国から見た日本の歴史書とは、かなりの違いがあります。
一方、海外からみた日本は、神武天皇などは書かれておらず、代わりに「卑弥呼」が描かれているわけです。
中国や朝鮮半島は、日本よりもはるかに古くから社会が発展しており、歴史書の信憑性は圧倒的に高いわけですが、特に日本のことは魏志倭人伝等に書かれています。
まずここで、国内で書かれた当時の日本の姿と、海外から見た日本の姿とでは、登場人物にまったく一貫性がないことがわかります。
つまりどちらかは「ウソ」なのです。
これから少しずつ、続編を書いていきます。
あまりに度が過ぎた、PRにならないPRがまかり通ろうとしている話。都シリーズ01
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