深刻な過疎地には積極的に移転支援をすべき。

公開日: : 最終更新日:2014/04/05 ブログ

 「まちづくり」をテーマにした講演会に行ってきました。日本中の、いや世界中のあちこちで、町や村、あるいは商店街といった「くくり」で活性化が叫ばれ、試行錯誤をしながら実践に奮闘されている人たちがいることを再確認しました。

 でも、ボクの頭の中でどうにも「もやもや」としたものが振り払えないでいるんです。それはもうずっと前から。

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 昨日も触れましたが日本の人口は減り続けています。2060年には総人口が9000万人を割り込み、高齢化率は40%(1935年には4.7%)近い水準になると推計されています。

日本の人口推移

 だからと言って、ほとんどの人は「ふ~ん」としか感じません。しかし、その縮図が小さな村や集落にはあります。ボクの生まれ育った山田町(高齢化率33.7%)の、竹脇という地区の、下村という班は、ボクが小学生時代には同学年だけで3人いて、6学年だと20人くらいいたんです。でも今は数人しかいません。全体的には0人という班も多数あります。

 十五夜には必ず行われていた相撲大会なども物理的にできなくなり、班の集まりなどに行けば、50歳のボクですら最年少なのです。

 班の行事と言えばバレーやソフトボール、地区の祭りに備えた盆踊りの練習などさまざまなスケジュールがありましたが、今は年に一度、「花見」と称した宴会(実際は宴会場に行くので花は見ない)があるだけです。

 公民館長などは誰もなりたがらないので、60歳を超えた人で「持ち回り」的だったものが、今は推薦によってターゲットにされた方をなんとか説得するという方法なんですが、説得に来られると知ると「居留守」を使い逃げられるので、(候補者)本人不在の中、選挙で強制的に決められ、知らないうちに決められるという始末なのです。

 件の講演会でも、「競争」という言葉が使われていました。つまり、他の地域に負けてはいけない、という意識で地域の活性化がなされているわけです。

 でもこう考えたらどうなんでしょう。全ての「過疎状態」の地域が、必死に競争をしたとしても、物理的に人は減っていき、子供がいなくなり、高齢者だけが取り残されていくことはわかりきっているわけで、わが山田小学校ですら20年、いや15年後は廃校の対象でしょう。

 もちろん山田町よりもさらに過疎状態の地域は複数あるわけですが、どうして行政は過疎地域の住民の都市部移転を支援しないんでしょうか。例えば広大な広さの地域に住宅が一軒あり、そこに3人の家族が住んでいて、市街地までの距離が遠いとします。でも、その一軒があるために道路やその他のインフラは整備し続けなければならないのです。田畑があるでしょうから道路は仕方ないとしても、水道・ガス・電気や電話などを考えれば、少しでも市街地周辺に引っ越してもらった方が経済的だし、人が集中した方がコミュニティが成立します。一時しのぎではありますが・・・。

 居住地コントロール委員会を設置すべきだと、ボクはいいたいのであります。

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