某公民館疑惑vol.3(今の時代の公民館のあり方)

公開日: : 社会問題, 都城愛

 進捗があったわけではないのですが、今日フェイスブックで公民館のあり方について書かれた記事があり、運営の実態がいかに深刻か、理解度の温度差がかなり激しいことをあらためて感じました。

 特に郊外の地区では、65歳以上の方が持ち回りで館長をやっいてるケースが多く、必然的に三役や委員も高齢な場合がほとんどでしょう。昔ながらの慣習が根強く時代にそぐわない決まりごとや考え方が横行しがちです。むろんインターネットをはじめ新しい技術や、流行やデータにも疎いので、自分たちの地区が置かれている状況や環境を第三者的に見れる人も少ないし、いてもそれを導入する勇気なども、なかなか沸かないのが現状だろうと思われます。運営そのものが危機的状態に陥り、もはや自治会として機能していない地区もあると思われます。

 その最大の要因は少子高齢化であることは言うまでもありません。そもそも「65歳以上の持ち回り」という暗黙のシステムの背景には、会社をリタイヤしたか全盛期ほどの労働を強いられていないから、というのがあるでしょう。しかしそれが機能していたのは年齢層に偏りがなかった時代であり、今の西岳地区のように「2人に1人が老人」という状態であれば、機能するはずがないのは明らかです。つまり今の状況は「人生のベテラン」ですら初めて体験しているわけです。

 若者がいないから労力がなく、活気もなく、知恵や発想もない状態ではジリ貧は免れられず、子供がいなければ将来への期待や喜びもないのでモチベーションもあがりません。

 昨年、都城市では「市長と語ろう! スマイル・ミーティング」という企画がありました。池田市長の就任一年目、市内15地区15会場で、市長自らが市民へ新しいまちづくりの方向性について直接説明し、質問や意見を聞くと言う画期的と言えるもので、僕も行きたかったのですが予定が重なり悔しい思いをしたのを覚えています。

 現在、市のサイトではその企画の内容が15地区ごとに掲載されています。

すまいるミーティング結果

15地区での男女別参加者数です。40~100名ほどの参加者がそれぞれあったようですが、人口に対しての参加率はどうでしょうか?

すまいるミーティング参加率

 このグラフでわかるように、その地域の深刻さと参加率は完全に比例しています。言い換えれば「市政への関心度のグラフ」と言ってもまぁ間違いではないでしょう。特に女性の参加率は低く、中でも横市地区と志和地地区の女性参加率は壊滅的です。逆に山之口と中郷は比較的高いようです。

 結論から言うと、今から何らかの施策(イベントや優遇制度など)はもはや意味を持たないでしょう。やはり過疎地区が行き倒れになる前に近隣との統合や中心部に向けての移住、小中学校の統合などを早急に進める必要があり、当面、「市職員の自治会への派遣(自治会ごとの担当職員の設置)」で凌ぐしかないのは、実はわかりきっているのです。

 当面は15地区それぞれに1名の担当職員を置き、無理のない範囲で関わりを持っていき、徐々にそのシステムを構築していくべきで、場合によっては増員や権限の分担を進めていくべきでしょう。

 各地区の担当職員の職務としては、やはり適正な館長・役員の選定誘導、行事の運営効率の指導(けして代行ではない)、時代にあったツールの指導等、情報の共有…といろいろあるでしょうが、いずれにしても早く取り掛からないと手遅れになりかねません。

関連記事

no image

25万人いる

ついに出てしまいました。都城市高崎町で口蹄疫の疑いのある牛が即刻殺処分。ボクの身近な親戚も畜産農家な

記事を読む

no image

宮崎って東北?

まったく話題にならないけど知事選です。 3人立候補してます。 誰がなっても、今後宮崎が注

記事を読む

no image

32度線の謎

先日の記事で、神武天皇の父ちゃんの墓と霧島を繋いだラインと、爺ちゃんと曾爺ちゃんの墓を繋いだラインの

記事を読む

no image

■ちんがらほけきょー♪

  最近、屋根の上で「ちんがらほけきょー」と歌うギターのお姉さんのCMがありますが、この「

記事を読む

no image

税金の無駄遣いに賛成?

   国債及び借入金債務現在高、つまり国の借金は937兆7800億円。国民一人当たり734

記事を読む

20140409mog00m040046000p_size8

完璧な人、いるなら出て来い。

 理系女子ネタはもう書かんと思っとったけど、FBやらニュース系読んでるとだんだん腹が立ってきたんどす

記事を読む

no image

フレディのカップヌードルのCM、ありゃ一体どーなっ・・・

実際、不思議だす。そっくりさんでもいるのか?と思い、探したら確かに似てる人はいました。

記事を読む

12905078585_520bb6821d_o

あまりに度が過ぎた、PRにならないPRがまかり通ろうとしている話。都シリーズ01

 本日も都城市平成26年度当初予算案特色のある主な事業を検証します。 先日、「都城をどんどんP

記事を読む

ダウンロード (1)

消滅する旧4町?03

都城市では、「都城広域定住自立圏構想」というのがあるようで、これは平成22年度~平成26年度を計画期

記事を読む

no image

■夫婦別姓問題について

ハイ、例によって今回も長いです。覚悟して読んでね。 政権交代以来、様々な改革を打ち出している民

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.


follow us in feedly
PAGE TOP ↑