納得いかんこと。
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最終更新日:2014/04/09
ブログ, ミュージック・レポート
えー、めずらしく今日はつぶやかなかったので、ひさしぶりになんか書こうかな、と。
先日イベントがあったんです。「音楽祭」というタイトルの。で、和太鼓や合唱の人たち、弾き語りの人たち、ダンスの人、バンドも数組。で、実はカラオケで歌を歌った人が2組ほどいまして。
勿論、カラオケが悪いとは思わないし、それはそれで立派な音楽でしょうから、存在を否定するつもりはないス。ボクだって、スナックやボックスに行けば歌うし、忘年会とかでも歌います。
ただ、ただですね。音楽のイベントで、ほかの出演者がギターで弾き語りしたり、ドラムやベース、キーボードなどの楽器をバックにボーカルが歌ったりするイベントで、カラオケで歌を歌うってのは、どうにも納得がいかんのです。
例えば視覚に障害がある人が、聞きに来てたとします。するとその人の印象では、カラオケの人が「一番演奏のうまかったバンド」になるわけです。なんつっても、カラオケはプロが演奏した録音物ですから。うまいに決まってるんです。
遠まわしに、「自分にはバンドは必要ありませんよ。あんたらよりうまいミュージシャンがいるから・・・機械だけど。」と言ってるようなモンです。
たしかにカラオケの演奏はうまいです。だいいち間違いませんしね。「疲れた」とかも言わないし。ノーギャラでやってくれるし。リズムもちゃんと守ってくれるから「もたった」とか「走った」とかってこともないです。しかもバランスよく録音されてるから、PAさんの手を煩わせることもない。こりゃ楽だ!
なら、ボクらは何のためになけなしの金をはたいて楽器を買い、一生懸命練習してきたんだろう。
勿論、こういうケースはプロの世界でもあるんです。特に演歌のイベント。演歌歌手が祭りなんかにきた時は、たいていカラオケです。だから歌手はカラダ一つ、CDだけ持って会場に来て、リハーサルもそこそこに曲順確認するくらいです。あとはHMVとかタワレコなんかのインストア・ライブでのプロモーション活動なんかでも見られる光景ですけどね。
しかし、彼らはプロです。それが仕事だし、もともと演奏者の存在などは前面に出していないわけだし。ま、それでも楽器をやっている人間から見れば、バカにされたような気がしますけどね。
「だけどバンドメンバーが見つかんない人はどうすりゃいいんだ?」なんて声もあります。そうです。なかなか見つかりません、特にこの都城では。だけど、その中で必死で見つけるんですよ。やっとかっと見つけても、うまくいかなかったりもするんです。それでもなんとかしてまた見つけるんです。出会えたときの喜びは格別です。それに、ネプリーグのように、声だけのパフォーマンスでもいいんです。かえってインパクトあります。ひとりア・カペラっていう手もあります。
彼らを非難したいわけじゃないんす。こないだの楽屋裏では、バンドメンバーや弾き語りの人たち全員が、この話題で持ちきりでした。そりゃそうです、楽器演奏家の存在を、同じステージで、すぐ近くで否定されてるわけですから。言ってみりゃ高校野球の練習試合に、一方だけ4番に松井を入れてるようなモンです。だから、彼らが今後活動を続けていく上で、同じ音楽愛好家同士の付き合いがやりずらいだろう、と心配してるわけです。
しかも、イベントが終わり、ビンゴ大会の景品をもらうと、後片付けを手伝わずに帰っちゃったし。
怒ってもいないし恨んでも憎んでもいません。ただ、残念なんですな。がっくりくるんですよ。もし後片付けの手伝いでもすれば、メンバー探しのアドバイスひとつできるのに。
ま、お客さんから見れば、どーってことないことなんですけどね。ただ、ボクらは社会人として仕事や家庭があって、なんとか時間を見つけて練習して、週に一度スタジオに集まって音あわせをし、あーでもない、こーでもないとミーティングし、いざ成果を発表するときには、張り裂けんばかりの緊張感と「間違ったらどうしよう」なんていう不安感と戦い、無事終わると音響さんや主催者さん、裏方さんたちと撤収作業に追われ、最後に缶コーヒーで一息ついて、反省しあったりアドバイスしあったりするわけです。
一ヶ月にかける時間といえばせいぜい10~12時間程度。ほんとにささやかな趣味なんですよ。毎日パチンコしてる人なんて50時間以上使って、お金も使ってることを考えれば、ほんとささやかなモンです。
でもだからこそ、イベントってみんなが盛り上げようと団結するときは気合が入るわけです。ギャラだけもらってさっさと帰る人もいますけど、主催者がいなきゃボクらも出番ないわけでして。
なんだかとりとめもなくなのましたが、ホンの愚痴ってことで、勘弁してください。
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