10年後の都城、おそるべし！

 　都城市の地方債現在高は857億円で全自治体806自治体中711位と、かなりヤバいトコまできてますが、これを市民の皆さんはどれだけ自覚してますかねぇ。第二の夕張は近い？

　で、この数字、これから減るか？というとおそらく間違いなく増えます。例えば100億円経済効果を謳った南九州大学の誘致などは、泥沼に陥ってますな。2学部3学科と新学部（人間発達学部）を作り、当初260名の学生を呼べるはずだったのが、1学部1学科で新学部は不認可、定員130人に対し入学希望者は特待生51名を含む74名。つまり授業料を払う学生はたったの23名。こんな大学に既に10億円もあげちゃってます。さらにクリーンセンター、サブシティ構想など、自分のカネじゃないのをいいことにギャンブルにうって出ようとしてるんです、都城！(長井秀和風に)

　と、ここまで書いても(実は書いてるボクも)、とんと実感が沸きませんな。まるでヒトゴトですけどね。

　で夕張みたいに破綻した自治体ってどうなるんでしょうねぇ。夕張なんかだと、人口流出に弾みが付き、ADSLや光等のインフラ整備も止まり、企業が完全にそっぽを向きました。人々が雪崩を打って逃げ出し、人口は減り続け、このままだと住民が全員出ていってゴーストタウン、廃墟になりそうです。とりあえず「市」として存続できなくなり町や村に徐々に降格され、残った住民は、「限界集落」の住民として今よりもさらに不便な生活を強いられることになりそうです。

　もう一つ、シュワちゃんが知事をやってるカリフォルニア州の人口約12万人の地方都市バレホの例だと、「泥棒が入っても、犯人が逃走ずみなら警官は来ない。それどころか、警察に電話しても応対するのは留守番電話だけだ」という事態にまで陥ってます。

　それでもまだ、ヒトゴトですけどね。「いくらなんでもソコまでなる前に、国がなんとかしてくれるでしょ。」と思っていませんか？それはないですな。一円の余裕もないです、国は。住友ゴムは実際に撤退を考えてますしねぇ。



　(こっから推測)
　閑散とした中央通。人口3万1500人にまで激減した10年後の都城市の高齢化率は実に70%。霧島酒造も本社屋を鹿児島に移転完了し、支所を完全閉鎖した市役所にも職員はわずか80名。同じく閉鎖を余儀なくされた小中学校は、明道と妻ケ丘の2地区に集中させ、コンビニもその周辺だけになってしまいました。宮交などバスやタクシー事業者もほぼ撤退作業に入り、唯一の交通手段JRも一日2便だけとなりました。主要産業は破綻したJAに替わり、公民館管理の農業法人に属した農業。それほそぼそと。実質的な労働者は7500人程度しかおらず、平均年収は185万円。規模の小さい暴力団がハバを効かせ、数少ない少年たちは悪い治安の中でやり放題。奇しくも少女売春の方が農業より稼ぎ出している始末。医療機関はおろか、医師・看護師までもが流出したため、病気になったらいよいよ転出するか、そのまま死ぬのを待つしかない。捨てられたり放置されたペットや家畜が凶暴化、疫病発生を促し、山間部では過疎地をいいことにケシの栽培が始まり、農民は食うために借り出されるようになりました。そうしているうちに、人口の約1/3が自ら麻薬に手を出し、医療機関の少なさ、犯罪の多発と重なり、死亡の低年齢化が急速に進みだします。広いワリには人口が少ないことと、距離的に狙いが定めやすいことから、北朝鮮のテポドンによる見せしめ的威嚇ターゲットになり、ついには人は絶滅、イオンミエル跡地には御池の４倍のクレーターができ、放射能湖ができました、とさ。

　学歴詐称疑惑さえ晴れてないんだから、なんとか方向示してくれ、マコちゃん！