ぬるま湯
石原都知事と蓮舫氏が花見自粛でやり合っているさなか、今日は地域の花見でした。
ちなみに、花見の企画の時点で「自粛」の「自」の字もでませんでした。
花見と言っても形式的で桜の花は無く、宴会場で飲み食いするだけなんだけども 、ボクは地域の行事に不参加気味だったので今回は父と嫁と3人で参加した。
勿論、話題の節々に震災の話は出てくるのだけども、基本的に「他人事」という扱い。原発に至っては全く危機感は持ってらっしゃらない。
まぁ、ボクは参加者の中でおそらく最年少だし、大きな事を言うつもりも無いのだけど、震災から3週間経って、どうにもニュースに疲れてきてる、というか飽きてきているのが正直なところなのかな、と思った。
震災後、いわゆる原発リテラシーを振りかざす専門家を連日ゲストに向かえたテレビ番組や、皮肉にも豊富なネタにモノをいわせた新聞、一方でそれらの報道内容やあり方にまで言及するネットやソーシャル・メディア、そして活動資金不足にあって連日真実を追究しているフリー・ジャーナリスト達の攻防に、ボクですら多少の疲れを感じているのだから、ムリもないのかな、と。
あるおじいちゃん(多分70代後半)は、「こっち(都城)でそんなこと起きるわけない」と断言する。まぁ、ほとんどの人が以下同文的なのだけど、東日本の人達もそうだったことは微塵も思ってない。
たしかに都城市は津波は考えにくいし、原発も一番近い川内からは80kmある。
つまり、「想定外のことは起きない」という考え方は、政府や企業含め、個人すらも変わってないのだな、と。
そんな中でも、誰かがテレビで言っていたらしい「西日本でも20~30年以内に大地震が起きる」という類の番組を見た人が複数いて、それは一種の聖書と化しているのだ。
要するに「20~30年くらいは大丈夫」という見事なまでに都合のいい解釈で解決してしまっているのだ。
多分、おじいちゃんは自分の余生が短いから、というものではなく、被災地以外の人は、いや被災地近郊の人でも、かなり多くの人がそうなのだ。
関東大震災、阪神大震災、そして今回を含め、長い人類の歴史の中では思いもよらない災害や事故、勿論今回の人災と呼べる事故や、中東に見られる暴動、さらには戦争や核爆発なども、結局は歴史の中の避けられない一ページ、と解釈しているかのようだ。
このブログを始めてから、特に震災以降は啓発・警鐘的な問題提起や、見落とされがちな記事のギャザリングを書いてきたのだか、どうにもむなしさを回避できない一日だった。
宴会場でサイフを失くした。それなりに入っていたのでショックだったのだが、むしろボクは「普通の人間の現実」の方がショックが大きかった気がする。
募金や支援に貢献して、被災者を心配することで、人としての地位を保っていると言わんばかりの人が「現実」で「普通」なのだ。
この状況はあたかも飼いならされた犬が「ぬるま湯」でくつろいでいるかのように見える。
そして、ボクも見事にその一人である、と。
■本日のメモ的リンク、少し解説付きで。
副島隆彦(そえじまたかひこ)の学問道場
この副島隆彦って人の発言も、以前から気にはしていたのだけども、少し表現力に欠ける点とやり方が愚直かな、という部分は愛嬌として、とても正義感が強くて一生懸命なのは伝わってくる。
無人小型飛行機で撮影した福島第一原発現場の写真
国内のテレビ・新聞は絶対に載せないであろう、鮮明な写真。事故の凄まじさがリアルだ。
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Comment
みっち
2011/04/04 14:28
ぬるま湯は、薬を飲むのにはいいけど、風呂の湯だと
風邪をひく。やっけやねー。
[Res]狂咲 狂
2011/04/04 23:02
やっけやねー。
かっけやねー。
かっこいいやねー。
照れるやないか!