偏った文化芸術振興に異論を唱えたいこの頃、なう。

公開日: : 最終更新日:2014/04/05 ブログ

 ビジネスの世界では「作品ではなく商品を開発しろ!」と言われるんだそうです。これはどういうことかというと、誰もが素晴らしい!と言ってくれる優れたアイデアやプロジェクトが、たとえ「賞」をもらっていても、売れることとはほとんど関係ない、ってことから来てるようです。

 なんとなくこれと似た感覚を覚えるのが、いわゆる文化芸術の世界です。国は「文化芸術振興基本法」(13年12月)という法律に基づいてその振興を支援しており、県や市町村単位でも多額の税金を注入しています。文科省の独立行政法人、日本芸術文化振興会は、25年度の補助金を実に33億2400万円支給しています。

 そもそも「文化」とはWikipediaによると「人間が社会の成員として獲得する振る舞いの複合された総体」と、芸術とは「よい技術、美しい技術」と定義されています。現代では「アート」の日本語訳という解釈もありますね。

 しかしながら、「求められているか」という点では、皮肉にもそうでないケースが比較的多いのが現状だろうと思うのです。例えば、能や狂言などの古典芸能や音楽で言えばクラシックやオペラなどは、一般大衆のもの、とはとても言えないほど集客に苦労しています。

 我々が普段接している現代的な「お笑い」や音楽ならポピュラーミュージックは、絶大な支持があるにも関わらず、行政の支援や興味の対象でないことがあからさまです。

 「古き良き・・・」という表現をしますが、「良き」は個々が判断するものであり、どうも押し付けられている気がするのはボクだけでしょうか。

 地方の町には必ず伝統的な舞や風習があり、「保存協会」なるものが存在し、そこにいる大人たちは保存の役目を子供たちに担わせます。けして「強制」ではないでしょうが、子供ですから大人の言うことを聞いてその役割を果たしています。

 伝統は大切だろうと思うんですが、それは何も文化芸術に限ったことではなく、生活や社会、教育、言論やモラル、さまざまな伝統はないがしろにされていると思うんです。

 そんな中、こと「文化芸術」にはたくさんの税金を使った組織があり、大勢が天下りして、湯水のように補助金や助成金を使っている現実があります。

 事実、どこの街に行っても、文化ホールや市民ホールなどの公的会館や文化協会などの組織がが行う自主事業に、「好きだから」「見たいから」という理由で行く「客」は、その予算に対して圧倒的に費用対効果を成していないことは火をみるより明らかで、しかしその状態を何年も何十年も続けています。

 都城市には「文化振興計画」というのがあって、「これまで培われてきた伝統文化や地域文化などを継承・発展させるとともに、新たな文化の創造を図ることにより、心の豊かさを実感できる暮らしの実現を目指して策定するものです。 」と謳っています。これは平成21年度から平成29年度までの9ケ年計画 で、5年経過を目途に中間評価を行い、社会情勢や計画の進行状況等を踏まえ、必要に応じて見直す、としているので、その5年をいよいよ経過しようとしているところです。

 またこの計画の中で、「音楽や美術、舞踊、文芸などさまざまな分野において数多くの団体や、個人が活動しており、その代表的な団体として都城芸術文化協会が組織されています。 」とも記されています。

 都城芸術文化協会を「代表的な団体」と位置づけているわけです。この都城芸術文化協会はどんな活動をしているのかは、よくわからないのですが、いずれにしても、そういう団体の役割を想像するに、文化芸術の保護や振興はもとより、やはり優れた能力を育成、発掘、そして広く押し出していくことだろうと思うわけです。

 ですが、この「育成」も「発掘」も、そして「プッシュ」も、過去に遡ってもなんらそれらしき成果を確認したことはないのです。多額の補助金を使ったイベントも、客の入りはまばらで、どうにも「やっつけ仕事」的に感じざるを得ないのが正直な印象なんですが、これはこの機会に是非見直して頂きたいなぁ、と切に願うわけです。

 施設や地場産品だけでなく、文化も地産地消すべきであり、この都城圏域にも実は素晴らしい才能、その卵がたくさん眠っています。おりしも都城市は「これまで以上に対外的にPR」と掲げています。それはポピュラーミュージックの演奏家、作曲家、作詞家、編曲家や現代演芸、写真家、書家、画家などにも、ぜひ目を向けて頂きたいものです。

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