技術革新=雇用消滅!?:2001年1月号掲載分
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最終更新日:2014/05/14
霧島フォーラム「狂この頃」
いよいよである。21世紀である。子供の頃、「21世紀の夜明けは近い♪」(だったような・・)と盆踊りでよく聞いてたものだ。しかし、ついに来た。昨年の2000年問題やノストラダムスが拍車をかけたミレニアム騒動に比べイマイチ盛り上がりに欠けるのは否めないが、とにかくセンチュリーが変わる。技術は恐るべきスピードで進化し、その結果人手はいらなくなり続けている。やはり21世紀のテーマは「雇用」のような気がする。「フリーター」が堂々と存在するのは、もしかすると民主主義の限界を示しているのかも?と考えるのはオレだけだろうか?20世紀の最後の最後で具現化したBSデジタル放送。これを例にとって考えられることは何があるだろう?世紀の始まりだからこそ問題提起をしてみたい。決して悲観的にではなく、雇用を生むきっかけはないのか、という意味で。 まず、消えることはなくても規模の縮小を迫られるものはなにか?まず、多チャンネル化したメディアの淘汰である。双方向はこれからの必須条件であることは言うまでもないが、既に始まっている音楽・データ配信は勿論、映像配信等が一般化するといわゆる「ソフト屋」の店舗は徐々にその意味を失っていく。「レンタル」よりむしろ「セル」の方が危機感が強い。逆にダウンロード専門の自動販売機を今のプリクラ専門店のように設置する店舗が出現するかもしれない。いや既にMDに曲をダウンロードする「ミュージック・ポド」なるものが出現している。さらに生の記憶媒体、つまりディスクの売上は増えるのでそれも並行して売るのだろう。おそらくジャケットやラベルにオリジナル性をもたすべく、今のプリクラ屋さんが、そのまま発展するのではないか。いまやデジカメもウォークマンも携帯電話と合体する時代である。パソコンはテレビ、電話と合体しVHSは消えDVDが内蔵、ヘタすると生ソフトも消え大容量ハードディスク内蔵機種が台頭する。となると、書斎はパソコンのみ、外では携帯電話だけ、という時代はもうすぐソコだ。これはなにも家庭に限った事ではなく、大小問わず企業や官公庁にも言えることで、とにかく紙・筆記具と仕事をしてる人はやることがなくなってくる。これだけで何人のリストラが余儀なくされるか。かつてドラエもんの世界でしか存在しなかった「どこでもドア」はデジタル技術とクローン技術の融合により少なくとも擬似的なモノは今世紀中、いや半世紀で実現するだろう。勿論、倫理や法律の議論と並行しながらだが、そうなるとまず、旅客業界は一変する。おっと話がズレたが、とにかく進化と淘汰が進み、10年後は全部のテレビがネット化されるのは間違いない。ショッピングに与える影響も凄まじい。産地直送の野菜もネットで購入できる時代だ。例えば洋服は「実際に見て、試着して買わなきゃ」という人も自宅にいながら試着できるようになればもはやブティックはいらない。自宅に専用フォーマットとしてのサイズ記憶装置があれば可能な技術だ。とにかくこのままだと、職を失う人は後を絶たない。雇用を創り出さないと就職率がどーだとかのレベルの問題ではない。自分の職業は大丈夫だ、とか自分の進路は大丈夫だ、と思っている人、もう一度よく考えてみよう、いやこの際大勢で論議してみよう。
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