被爆への不安を発言することを禁止します!
前回の記事は、たまたまではなくあえて5月5日のこどもの日に書きました。ボクはもう50ですからいいですが、今の子供たちにとっては重大な問題であるにも関わらず、子供たちは何もできないので、その親の世代が責任を持って取り組まなければならん問題だからです。
ここに来てますます波紋を呼んでいる「美味しんぼ」の描写問題。ただこれは今に始まったことではなく、「不安」を口にすることを「風評被害」という言葉で抑圧する手法は昔っからあるんだと思います。
四日市ぜんそくや水俣病のように、因果関係が証明されるまでは不安を口にすると叩かれ続けるんじゃないか、と思います。そしていつの日か証明されたときには「時すでに遅し」で、発症はおろか死者が出ていてもそこから何十年もかけて裁判を引っ張り、当事者たちはすでにこの世にいなかったりするわけです。
これまで何度も繰り返されてきたこと。同じことをこれからも繰り返していくわけです。
全ての国民が納得できる調査をし、公表することが政府に望まれることではあるんだけども、これはたぶん進まない。
だから、ひとりひとりが、お子さんのいる親御さんひとりひとりが納得のいく調査をすることしかないんでしょう。費用も時間も労力も精神力もかかるでしょう。大変なことです。
でも行政はそれを進めるわけにはいかんのです。今できるのは「安全」だと信じてもらうことしかできない。そのためには多少の改竄もいとわない。
「なんでって?だってその路線で来てしまってるもん、今更変えられんじゃないですか?もし調査結果を正確に発表してパニックになったらどーすんですか?やっとこさ掴んだ今の地位もパーですよ。アタシ(関係者)だって家族がいるんですよ。それに政府はもちろん、地方の自治体やメディアだって信用を失うんですよ。それこそ社会が成立しなくなる。そのほうがよっぽど困るでしょ。このまま30年くらい引っ張って風化してくれれば、仮に決着が付いた所で逃げ切れるでしょ?被爆者何百人いても1億人を守らんといかんのですよ、アタシたちは・・・」
逃がしてしまうんですか?お父さん、お母さん!すでに風化は進んでいます。
・・・というのが、今の心境です、正直。
この記事を読んで、「自分には関係ない」と思った方、せっかくだからそのまま無関心でいてください。まちがっても「被爆者」とかでGoogleの画像検索とかしたらダメですよ。
まぁそれでも、この論争に決着なんてつかないんでしょう。
そこで考え方のひとつとして提案したいと思います。
我々のように九州の片田舎に住んでいると、「福島の現実」なんてわかりませんから、政府や既存メディアのいうことを信用するか、雁屋さんやフリーのジャーナリスとのいうことを信用するか、あるいは自分で確かめに行くか、それか無関心でいるか、この4つくらいしか選択肢はないんじゃないでしょうかね?
実際問題、我々一般人が福島に行って独自に調査するなんてなかなかできるもんでもありません。なので、二通りのシミュレーションをしてみましょう。
A.福島に行って色々と独自に調べた結果、やはり言われているような事実は確認できなかった。
B.福島に行って色々と独自に調べた結果、色々な現実を見たり聞いたりすることとなった。
さぁ、それぞれ自分がどのような言動をするのか、想像してみましょうよ。
もしBだった場合、あなたは黙りこくるんでしょうか?
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