「失われた青空」に行政は興味なし、連休だからこそ考えよう。
やっとボクも連休が来ました。といっても会社が3日休むだけで、なにかと忙しいわけですが。
ところで皆さんは最近の「空の色」についてどうお考えなんでしょうか。いわゆる「青空」をどれくらいの頻度で見ることができるんでしょうか。
あくまでボクの感覚ですが、ほとんどない、あるいは週に一度程度、と思いませんか?
もちろんこの地域は、桜島や新燃岳の降灰や黄砂もあるわけですが、それにしたって「青」がない。
これは昨日の午後の、山田から見た霧島ですが、天気はかなり良くて雲ひとつない状況なのにも関わらず、ものすごく霞んでいます。桜島の灰かと思い調べてみたら、直近の噴火は5月2日午後0時41分に今年119回目の爆発を起こしていますが、噴煙は少量で、しかも風向きが南東なので垂水・鹿屋方向となり、該当しません。この日はかなり暑く時間も午後(14:51)なので霧、靄、霞等ではありません。黄砂も気象庁の黄砂観測実況図で確認すると来ていません。
いわずと知れたPM2.5なわけですが、各県では各物質の測定速報を公開しており、宮崎県はみやざきの空で確認できます。
これを見ると都城市は他の地域より圧倒的に高いのがわかります。国の環境基準では、「1年平均値 15μg/m3以下 かつ 1日平均値 35μg/m3以下」となっているのですが、都城に関しては本当に基準以下なのか、仮にそうだったとしても、基準の根拠や設定者も今の世の中信用できないわけです。
さて健康被害はもちろん重要な懸念事項なのですが、自然豊かな都城に住んでいて思うのはやはり「失われた景観」です。もうあの青々とした空は二度と見れないのでしょうか?
都城市の環境森林部環境政策課に聞いてみました。市として、あるいは市長としての公式見解は「特にない」そうで、この現状にはほとんど興味はないことがわかりました。さらに「大気に関してはやはり県の対応になるかと思います」とのことで、しかたなく宮崎県の環境管理部に問い合わせてみました。
中国を相手に声明を出すには、「由来」の根拠がはっきりしておらず、「必ずしもPM2.5とは言い切れない」とのことで、県及び県知事も現時点では「特に見解はない」とのこと。つまり興味なしってことですね。
先に紹介したみやざきの空では、過去一週間遡ってデータを閲覧できますが、都城以外の方には「都城の空」の現状はわからないのかも知れません。
だからこそ都城市役所の方に期待したのですがね。
この地図を見ると、北京から上海、西安から成都にかけてはもはや人が住める状態ではなくなっています。アメリカのカリフォルニアまで届いているのですから、地元は凄いことになっているのは言うまでもありません。
このブログの読者には子供さんをお持ちの方も多数いらっしゃると思いますが、かつて水俣病や四日市ぜんそく等の場合、認定まで20年前後、結審まで同等の期間がかかり、その間はなすすべがないわけです。「その間は」と書きましたが、病気で人生を棒に振ったり死亡されたりでは取り返しがつかないのです。
だからといって何ができるのか。少なくとも一人ひとりが意識を持ち、我々の住んでいる自治体を動かしていくことだろうと思います。
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日に3~4個ずつ移転してます。過去の記事だけどよろしこ。
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