アメリカンヒーローと日本のヒーローの違い
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最終更新日:2014/04/05
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今日たまたま番組内で出た話題なんですが、頂いたFAXで「昭和ライダーと平成ライダーのどちらが好きですか」というのがあったんです。
ボクは1964年生まれですので、5歳の頃から見ていた初代ライダー1号(藤岡弘さんのヤツね)から、中学生になった頃のストロンガー(7代)までで、一応の終止符が打たれているんです。事実、その後の「スカイライダー」はリメイク版として製作された経緯があり、第8代という意味合いではなかったようですし、ボクも高校生になろうとしていたのであまり子供向けのものは見なくなっていました。
その後も続々と新しいライダーが現れているのは知ってはいましたが、テレビを見ることはほとんどなく、年相応の、例えば当時ですとビーバップ・ハイスクールなどの漫画や映画、あるいは歌番組などに移って行ったんだと思います。
ところでこういうヒーローものの伝承は、日米で大きな違いがあるような気がするんです。例えばスーパーマンやスパイダーマン、バットマンといった、いわゆるコミックからの実写化ものは、長い間幅広い層に愛されるわけですが、日本の場合は、世代ごとに違う仮面ライダー、違うウルトラマンが、その時その時の子供たちのヒーローとして存在するわけです。
いかにも日本らしいといえばそうなんですが、これ、実はミュージシャンでも似たような感覚があります。アルマゲドンのテーマ(98年)を歌ったエアロスミスは現代の若者の支持を受け、スターとして君臨しているわけですが、70年代のデビュー当時のファン、85年の復活以降のファン、そして現代のファンと、三世代がコンサートに行くという現象が起きています。
日本らしさは時にデメリットも生んでいる気がします。アメリカのコミックヒーローのように「古きよき・・・」という扱いがしにくい、ということです。たまに十数人のライダー集結とか、ウルトラ兄弟勢揃いとかいう映画がありますが、やはりオールドファンを魅了することはなく、子供たちのものでしかないのが現状ではないでしょうか。
古いものを古いままクローズアップするより、次々と新しいものを出すところが日本らしいといえばそうなんですが、なんだがやはりスケールというか、国民性に寂しさを感じるのはボクだけでしょうか。
ブルースやジャズ、カントリーは幅広く愛されているのに、演歌はいつの時代も年配者のもので、ロックは若者のもの、そんな風潮が日本人の欠点のような気がします。
生前の母を助手席に乗せて車を走らせているとき、たまたまイーグルスをかけていたんです。曲は「ホテル・カリフォルニア」。母は「やっぱり若者だねぇ」と言うんです。ボクは思わず「北国の春(千昌夫)」より古い曲なんだけど」と言い返したのを覚えています。
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