ラーメンならば!:2002年4月号掲載
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最終更新日:2014/05/14
霧島フォーラム「狂この頃」
東京シリーズも第三回となりやしたが、やはり「食」の充実度はすばらしいっス。
メシ時に「何食う?」で迷う、迷う。だって無いものは無いのだから。しかもうま
い、安い、ときたもんだ。やはり激戦区はレベルが高いっスね。
狂牛病の影響か、最近は回転寿司に客が流れてしまって、さらに激戦。その質、値
段ともにギリギリのところで各店が勝負に出ている。たとえば大トロが一皿130円
だ。つーか、全部130円。しかもうまい。築地に繰り出すまでもない。口の中で噛む
ことを忘れてしまう感覚で、胃袋へとトリップする。味わいは舌で終わらない。食
道、胃壁までも「生きててよかった」攻撃をうけることになる。おっと、グルメ評論
じゃなかった。いわゆるファースト・フードは充実を通り越して、いつか訪れる「淘
汰」への不安を、必死でかきけそうと頑張っている。ハンバーガー、牛丼、麺類・・
・・。
ひとつだけ残念なのはやはり「ラーメン」だ。九州の男としては、「コッテリ、ギ
トギトの、かなり健康に悪そうなくらいに浮いたアブラにまみれた細めん」が食べた
いのだが、そんな店はなかなかない。知ってる人は教えてね。
しかし、そんな中で「へぇ~」と思う裏通りがあった。いわゆる屋台通りだ。飾り
気など無く、ひたすら庶民的なメニューで、しかも働いているのはアジア系の外国
人。客よりカウンターの中のほうがウルサい。我々が入ったのは「天ぷら定食」がメ
インのいわゆる食堂だ。天ツユも食器もかなりウサンくさい。味はおふくろの方が絶
対うまい。だが、そんな店が何十軒もひしめきあうその通りは、トーキョーの違う一
面をみた気がした。
ところで、宮崎発の「チキン南蛮」はこちらでも結構メジャーになっている。「し
つこさ」が苦手な都会の人より、地方から来た人にウケているようだ。だが、「レタ
ス巻き」はいまだに見たことが無い・・・・・。
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