議会報告会に参加してきました。

公開日: : 社会問題, 聞いてみたシリーズ, 都城愛

都城市議会議員による議会報告会に参加してきました。これは本年8月から始まったもので、6月議会の報告会は4箇所、9月議会の報告会は11箇所で行われるもので、「市民に開かれた議会」、「市民参加の機会の拡充」、「市民参加及び市民との連携」、「市民への説明責任」、「市民の声を市政に届けることにより市民に身近な議会を目指す」ことを目的にしているそうです。

こういう動きは大いに評価できると思いますが、実際にどのように運営されているか、自分の目で確かめたかったのと、直接議員の皆さん(というより、議会で執行側と相対する役目の人)に問いたいことがありすぎるので、今回は最終日一日前の中郷地区での報告会に参加してきました。

担当議員は、相葉一夫氏、下山隆史氏(班長)、福島勝郎氏、黒木優一氏、音堅良一氏、徳留八郎氏、長友潤治氏、榆田勉氏の8名に、永山透議長。

開会前に画面には「スマイルみやこんじょ」のCM映像がリピート再生されていて、この映像はいったい、どの地区に向けて、どの放送局で、どれくらいの頻度で流れているのか疑問に思ったけど、これは飲み込みました。別にここで聞かなくてもいいかな、と。

2014-11-27 22.46.50

開会に先立って、班長、議長の挨拶に続き、議員の紹介があったんですが、その後に「都城市民憲章」を全員起立・斉唱ってのがあって、これには少々違和感を感じましたね。ま、これは別で書きます。

続いて「報告会」ですが、これは単に「市議会だより」の朗読ですね。報告会に来る人たちは(参加者の少ない)現時点では概ね各公民館の館長や、「言いたいこと、聞きたいこと」のある人たち(実際ボクを含めた参加者19名は10~15分前には全員着席していた)でしょうから、それくらいは目を通しているはず(?)で、僕から見ればあまり必要性を感じなかったのですが、これに30分費やされました。ただ議会審議状況でどんな反対があったか、などを報告されていたので、まぁ無いよりいいかと。もっとも「報告会」なので、それをメインと言われたら元も子もないですが・・・。

続いて質疑応答、意見交換会なんだけど、この二つは明確に分けられてない感じ。結局は参加者の発言に対して、質問なら答え、要望なら「要望として承りました、チャンチャン」ていう感じの流れが終了まで続く感じでした。時間的には40~50分間で、あまり突っ込んだ話はできそうにない雰囲気でした。

さて、参加者からは色々な発言が出ましたが、ほとんどはその公民館長が自分の管轄する地域の要望に終始する流れ。ま、これは仕方ないといえばそうなんですが、「ウチらの地区の道路の整備が、何回言っても進まない」という類で、これはどの地区に行ってもあるんだろうな、と。

コンパクトシティを推進して行かなければいけない自治体にあって、まさに対話の無さを露呈してしまう結果ですが、予想できたことだろうに・・・。こうなると、この「報告会」も「説明責任」のアリバイ作り、と言われかねない感じを受けてしまいます。

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さて、僕は「議員定数」について聞きたかったのですが、その前に別な方がやはり「議員定数」について質問されました。内容は「前期、34名を維持したのは何故か?」というのと、「削減が議員歳費の無駄遣い」と捉えられているかのような趣旨の発言でした。

まぁ、前期の34名維持については、「もっともですな」と思うのだけど、この質問に対して合併直前の94名を引き合いに出すのは、あまりに子供だましで呆れてしまいました。さらに合併後の42名、現在の34名、そして今回29名だから「努力してるのよ」と言わんばかりの論調なんだけど、そもそも質問者が「削減は歳費を抑えるため」と考えているところに釘を刺すべきであって、それができないのがスキル・話力の問題なのだろうな、と思いましたね。

マイクが回ってきたので、ボクはまず「削減によるメリット、デメリットが論じられていないようだが?」というのと、「29という数字の根拠」をお伺いしました。

議長直々にお答えいただいたのですが、前者は何故か飛ばされて、29の根拠について解答されました。それによると、都城市の人口と近い自治体を引き合いに出され、ついでに面積なども比較材料としている、とのことでした。んー・・・、それは議員のレベルが同じなら、という前提だと思いますがねぇ・・・。なので「面積や人口を基準にしてるんですか?」とお伺いすると、今度は常任委員会が以前は4つあり、それぞれの委員会が政治学者によると7.6人が妥当だろうという研究結果があるそうで、7人とした場合、7×4=28、これに議長を加えて「29」なんだと・・・。

いやいや、それも議員のレベルを棚上げですかー?それに現在は常任委員会5つですよー、しかも委員会の重複が認められているのに、単純な掛け算は説得力ゼロですよー、と、言いたかったけどアホらしくてやめました。

どうやら5つ目の広報広聴委員会は「オマケ」的な扱いなんでしょうかねぇ・・・。

さらにボクはもう二つ質問させてもらいました。ひとつは「議会中継」について。

いまや多くの、また都城より規模の小さい町でさえも議会をネットで見ることができます。現在都城市ではケーブルテレビが議会を中継(ちなみに年間予算は300万円)していますので、映像自体はあるわけです。カメラのスイッチング等は議会事務局でやっていて、事実上ケーブルテレビは製作ではなく、放映(悪く言えば垂れ流し)しているだけですが、この映像信号をコンピュータを経由して、ユーストでもYoutubeその他のメディアに流すだけなので、新規に機材、人手を割く必要はまったくありません。

先日も議会事務局に直接電話して聞いてみましたが、「やるからには高画質にしたいし、アーカイブの管理もしたいので、現在は予定に入っておりません」と言われました。

アホや・・・。

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まぁそれで「議員の皆さんは執行部に対してあまり質問等で取り上げられてないようですが、それは何故ですか?」と問うたところ、「予算の問題がありまして」・・・・・。

アホや・・・。

なんだか、議会の「議員vs執行側」の絵面が、「質問者vs議員」になってしもうとる・・・。なんで執行側を庇うんでしょうね?ネット中継の必要性、技術的な仕組み、費用への理解度が「我々にはありません」というのが言えないのでしょうけど、情けなさ過ぎて泣きそうです。それなのに他の自治体の議員数と比較して29ですか?

もうひとつ、「今年の市長肝いり政策の三本柱のひとつである『PR戦略』についてですが、わざわざ専門部署を創立してはや半年が過ぎ、さらに莫大な費用をかけたわけですが、正直成果がみえていません。一般質問を見ると、PRについて質問をされている方はほとんどおられないようですが、興味ないんですか?」

これに対しても議長自らお答えいただいたのですが、「信じて待つしかない」ですって。

帰りたくなりましたね、正直。いつから議員さんは市役所を庇うようになったんでしょうか?

ぶっちゃけ言いますが、これだと議員定数は削減しちゃダメです。倍増しないといかんじゃないですか?いや選挙だけじゃなくて、なんかこう・・・能力テストとかも取り入れないと!能力があって仕事ができて結果を出せる議員なら、高給もらってもいいんですよ!

 

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