THE MODS:99年2月号掲載分
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最終更新日:2014/04/09
霧島フォーラムアーティスト紹介
さてさて20世紀もいよいよオーラス、まずは「THE MODS」のレビューからお届けしたい。12/4県立芸術劇場でのコンサートに行ってきました。客の入りがイマイチだったのでちょいと考えてしまった。「THE MODS」と言えば今で言うイエモンやGRAYクラスのスターバンド、時の流れは悲しいな…しかし、あくまでスタイルを変えないその心意気に拍手したい。開幕前からファンの「モッズ、モッズ、モッズ…」の連呼が響き渡った。特殊なセットや奇抜なギミックも何もない、質素なステージとは逆に燃えるような熱いステ-ジングには、驚きと安心を覚えた。その時ひとつ気づいたことがあった。ファンが若いのだ。おおむね 30~40代と思われた客は半分が10~20代、しかも革ジャンだらけ、またまた驚いた。新しいファンが誕生しているのだ。そうか、そうなのか、やっぱりわかるやつにはわかるんだな…と思いつつ新曲「壊れたエンジン」だ。うーむ、変わってないのに新鮮だ。これがパンクスだよなー。筆者も年を考えずつい、体が暴れてしまう。それにしても、ヤザワもそーだし、舘ひろしも岩城コウイチも陣内もみーんな、何故かふけない。このジャンルの人 達ってなんなんだろーなー。とにかく森山が若い!!!カッコいい。と、思ってたら終わっちゃったよ、えらく早いな、当然アンコールだよね、はいはいやってくれました、しかも三回。「トゥーパンクス」が始まった時は鳥肌モンでした。ところで、バンド紹介のコーナーでも「愛情失調」を紹介してるが、最近パンク系が頑張ってる。元「スターリン」の遠藤ミチロウ氏もライブを行う(1/23ROCKS、次号でレビュー予定)。その遠藤氏の新譜を聞いて思ったのが、「詩」の持つ意義についてである。遠藤氏の新譜「道郎」はすさまじい。まさにこれぞパンク、ひとつ間違えばガキの戯言、弱者の叫びと取られそうな、しかし、やはり人間、されど人間、それが人間、そんな世界である。アコギ1本ではあるが聞き入ってしまうのはやはり「詩」である。ヒットチャートの曲でもどれだけ「詩」が読まれてるだろうか。カラオケBOXでも、自分自身を皮肉られているにもかかわらず、マイクにむかって平気で歌う輩が多い。最近見た光景では、Mr.Children の「Tomorrow Never Knows」を気持ちよさそうに歌ってるヤツがいて、でもソイツは二股、三股かけてるヤツである。「テメェ、詩の意味わかって歌ってんのか!!」と言いたかったが言う価値もないのでやめた。どっちにしても、「詩」は軽んじられている。ところが作り手側が一番苦労しているのはこの「詩」なのである。筆者も恐縮ながらオリジナル・バンドをやっているので「詩」を書くわけだが、曲はハッキリ言ってほぼ無限にできる。似通ったとしてもアレンジができる。しかし、「詩」はそうはいかない。皆さん、今年はひとつ、「詩」に注目して頂きたい。そんな人が増えたら、特に若年層に増えたらヒットチャートの順位も大幅に変わるんだろうな…
というわけで、Kyo Kuruizakiは今年も都城、いや宮崎ミュージック・シーンを盛り上げるべく頑張っていくので、皆さん応援よろしく、「HotWaveBand」もね。あっと、取り上げて欲しいテーマがあったらお便り下さい。待ってます。
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