昔は長寿だった?
昨日の記事に「こんなの大好き。」さんから
>むかしの人は
>みんな平気で
>それ位生きたんですよ…
とコメント頂いて、なるほど一理ある、と思い色々と調べてみました。
まず神武~仁徳天皇までは、前660~399年の時代なので、縄文後期から弥生、古墳前期までに当たります。
この頃の平均寿命はどうだったのか?
鬼頭宏氏のデータによると、何と男女ともわずか14.6歳ということらしい。これは乳幼児の死亡率が高いせいであると考えられているようです。つまり今より病死や餓死がとてつもなく多かったことが予想されるわけですな。
では15歳まで生きた男女の平均余命はどうか。これとて男16.1年、女16.3年で、平均で31歳ぐらいの寿命だった、ということのようです。でも皇族のハナシなので、これだけで決めるのは「こんなの大好き。」さんに失礼だと思うので、もう少し調べてみます。
前660~399年に活躍していた人を調べてみます。神武とほぼ同じ頃(紀元前550)、古代イラン・ペルシアのアケメネス朝の皇帝キュロス2世が71才、ダレイオス1世が72才、仁徳時代に当たるダレイオス3世が50才と、やはり普通です。
同じく古代イラン。アルサケス1世は36才、最盛期のミトラダテス2世が35才、ペルシャ帝国時代(仁徳時代)のシャープール2世が70才。
続いて古代ローマ。アウグストゥスが77才、仁徳時代に当たるコンスタンティヌス1世が65才、やはり普通です。
さらに中国を見ると、秦の26代王「恵文王」が45才、「昭襄王」が74才、「孝文王」が52才、仁徳時代に当たる「東晋王朝」の「元帝」が46才、「明帝」が26才、「成帝」21才、以下、康帝22、穆帝18・・といずれも短命。
文化人に目を向けると『三国志』の著者「陳寿」が64才、『博物志』の「張華」が68才となっている。
病死や餓死を除いても、やはり今より短命であることは間違いないですな。
ちなみに日本人はどうか。卑弥呼くらいしかデータがないですが、その卑弥呼が73才。やはりどこに行ってもたいして変わらないようです。
結論、やはりサバ読みはほぼ間違いないですね。
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Comment
こんなの大好き。
2010/07/09 23:20
どーかお願いですから、
いっそストレートに
「そんな訳ねぇーだろッ!」
…と、突っ込んでください(T_T)
ひょっとしたら、
一年の単位が違ったとか…_φ(・_・;)⁉
狂咲 狂
2010/07/10 06:51
>こんなの大好き。さん
いや実は、他からも指摘あったんですよ。で一応検証しとかないと、ね。
で一年の単位は当然旧暦だし、干支が基準なので後世に換算されたようですよ。