音楽祭ってタイトルどーなのよ?
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最終更新日:2014/04/09
ブログ, ミュージック・レポート, 社会問題
宮崎国際音楽祭ってのやってますな。まだ一度も見たことないですし、今後も見ることはない気もしますが、とにもかくにも、タイトルがどーなんだか。「宮崎 国際音楽祭」っていうくらいだからそらスケールのデカい、様々なジャンルの年代や国境を越えた素晴らしいイベントなんだろって思いますが、実はクラシック だけなんですな。それでいて「音楽」という表現はいかがなものか、と。せめて宮崎クラシック祭とかならねぇ。
主催は県と県立芸術劇場で、毎年予算はなんと2億~2億3千万円。メインのホール・コンサートのチケット収入はせいぜい2,000万くらいだろうから、実質2億の出費。すでに15回を数えてるから単純計算で30億。
勿論イベントの開催自体に異論はない。が、問題はその内容。やはりクラシック限定というのは他のジャンルをバカにしていると受け取られても仕方がない。 実際、経済を動かしているのはポピュラーだし、若者を動員する力も比較にならない。アイザック・スターン氏やシャルル・デュトワ氏がいかな偉大な人物かは 調べりゃ大体わかる。だが経済効果に残念ながら釣り合わないのも事実だ。
極端なこと言えば、モームスとAKB48を呼んで、イグザイルと絡めたらアッと言う間に黒字化達成なわけだ。にも関わらずデュトワ氏来日!とかって必要以上にメディアも取り上げるし、官民必死で盛り上げてんのはわかるけど、いかんせん財政面の逼迫はどうしようもない。
関連イベントと称してみやざきストリート音楽祭というのが数年前から並行して行われていて、こちらはジャンルさまざまあるのだけど、その名の通り「スト リート」なので、県劇の華やかなステージじゃなく「おまえらは道路で十分」的な扱い。それにNPOの運営でしかも宮崎国際音楽祭の公式サイトのトップペー ジにはリンクすら貼ってないので、どこが「関連」なんだか。
そもそも国際音楽祭という名のイベントは「おかやま国際音楽祭」「新潟アジア国際音楽祭」「北とぴあ国際音楽祭」「沖縄アジア国際音楽祭」 「NAGANO国際音楽祭」「北九州国際音楽祭」「草津国際音楽アカデミー&フェスティヴァル」「名古屋国際音楽祭」「赤穂国際音楽祭」「霧島国 際音楽祭」「山中湖国際音楽祭」「軽井沢国際音楽祭」「北杜国際音楽祭」「姫路国際音楽祭」「つくば国際音楽祭」「武生国際音楽祭」「津山国際音楽祭」 「さが国際音楽祭」「長崎おぢか国際音楽祭」「中之島国際音楽祭」「富士山麓国際音楽祭」「ひろしま国際音楽祭「札幌国際教育音楽祭」「四万十川国際音楽 祭」「水源の森国際音楽祭」・・・・あぁ疲れた。ちょっとググっただけでこんだけある。
つまりどこもやってるけど、全部やってるわけじゃないイベント。まぁ夕張みたいに映画祭やって破綻するよりもましだけど、いい加減内容のプロデュースに採算とれる人材を当てないと破綻もあながちなくもない。
だいたいクラシックしかやんないのに「音楽祭」とはネーミングが腹立つ。それ以外は音楽じゃないってか。
もっと言えば学校の教科でも「音楽」があるけど、そこにポピュラーはほとんど出てこないし、使う楽器だってエレキギターやドラムなんてない。部活だって 吹奏楽部くらいしかない。わずかに『翼をください』や『いい日旅立ち』なんてのが載るようになったり、ジャズバンド部を置いている学校が出てきたりはして るけど、稀な例。
小学校の課題にメタリカがあってもいいじゃないか!くるりやレミオロメンがあってもいいじゃないか!詩の内容が世俗的だというなら、オペラの台本はどうなんだ?不倫だのなんだのあんだろ?それに文科省が厳選すりゃいいハナシだし。
・・・ていうことは、どうでもいいとして、やっば縦列駐車、すげぇよねぇ。
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